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◆蔵元コメント
このお酒は研究を目的とした試験醸造酒です。今回は明治時代に発明されながら一度は廃れてしまった生もと系酒母「酸基醴酛(さんきあまざけもと)」に再びチャレンジしました。
「酸基醴酛」はまず、米麹と蒸米を糖化させて甘酒を仕込みます。そこへ乳酸菌を加えて乳酸発酵を起こすことで安全醸造を目指す製法です。
明治時代の醸造環境や設備では扱いが難しかった技法ですが、現代の醸造環境と管理技術をもってすれば、安定した酒造りが可能だと考え挑戦しました。
また、小川酵母の大きな弱点であるアルコール耐性の低さを補える生酛系酒母の新たな選択肢として、「生酛」「山廃」以外の可能性を模索する意味でも、この製法に挑戦しています。
添加する乳酸菌には、弊社の生酛から分離した蔵付き乳酸菌(U2株)を使用し、URAZATOならではのオリジナルな味わいを追求しました。生酛系酒母ならではの程よい酸味と、透明感のある甘味・旨味が調和した、豊かでリッチな味わいに仕上がっています。アルコール度数は原酒で12%と控えめながら、しっかり飲み応えのある酒質に設計しました。
時代がようやく追いついてきた」とも言える酸基醴酛。その未来感にSF的な魅力を感じ、サイバーパンク風のラベルデザインを採用しています。
◆ましだやコメント
酸基醴酛だからこういう酒になる!みたいな情報は今のところありません。オリジナリティを出すには絶好の研究材料です。甘味がしっかりと感じられるジューシーで甘酸っぱいお酒に仕上がっています。味はサッパリとフレッシュさを感じるフルーティーなもので、アルコール分が低いため後味がとても軽快です。芳醇な果実味と飲み心地の軽さのバランスがとれており、素晴らしい出来栄えです。美味しいだけでなく、技術的にも興味深いひと品です。
原材料…米(国産)・米こうじ(国産米)
原料米…茨城県産米
精米歩合…60%
日本酒度…
酸度…
アミノ酸度…
使用酵母…
アルコール度数…12%(原酒)