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◆蔵元コメント
江戸慶応2年の創業時、初代蔵元が名付けた屋号「蜂龍舎(ほうりゅうしゃ)」を関するこの大那は、江戸末期に主流であった技法【生酛】を用い、菊の里酒造の酒造りの原点に立ち返って仕込みました。
江戸末期、初代蔵元となった阿久津藤右衛門が自ら屋号につけた「蜂龍舎」。蜂は「(人を)さす」、龍は神話で「(人を)のむ」ことから当時「盃をさし、酒をのむ」という洒落の効いた蜂と龍の大盃が流行。酒豪たちがその盃で飲み比べ勝負をしたという粋な逸話も。杯を差したら飲む、飲んだら差すを延々と繰り返すほど、いつまでも飲み続けられる旨い酒を造りたい。初代の心意気が屋号に込められています。
【造り】
「蜂龍舎」を立ち上げた初代に思いを馳せ、創業当時の江戸末期に主流だった「生酛造り」に挑んで造りました。通常の酒母に比べて時間や手間がかかり、高度な技術を要しますが、酒造りの原点に戻り、酵母の生命力を生かした日本酒本来の力強い味わいを目指しました。
【酒米】
那須の中でも大田原は特に酒米栽培における理想郷です。この地で400年以上の歴史がある稲作農家が、「大那」を醸す仕込み水を同じ水系の田んぼで、酒米の王様とも言われる「山田錦」を自然の恵みを生かして丹精込めて栽培しました。精米歩合は、「福(ふく)」と掛けて29(ふく)%まで精米し、旨さと遊び心に磨きを掛けました。
【大那】
銘柄「大那」は 8代目の阿久津信が「大いなる那須の大地のようにスケールの大きな蔵にしたい」という思いから名づけました。 2004年に醸造を開始し、2010年には全国新酒鑑評会で初の金賞を獲得。丹精込めて醸した「大那」は現在当蔵の代表銘柄になり、日本だけでなく、海を越えて世界のテーブルで愛される銘柄になりました。
【意匠】
平安末期より多くの武将を輩出した那須。「扇の的」で知られる那須与一を始め、鎌倉時代から室町時代に掛けて一大勢力を誇りました。この那須の大地を愛した武将の雄姿に思いを馳せ、ラベルには刀の鍔を模した意匠に蜂と龍のモチーフを取り入れました。
●味わい
【香り(上立香、含み香)】
上品で穏やか。自己主張せず、奥ゆかしさがあります。
【口当たり】
非常になめらかで柔らかい触感。澄み切った純度の高い透明感です。
【余韻】
生酛らしい豊かな酸味が立ち上がり、一気に骨太な輪郭が現れ全体像を引き締めます。純度の高い米の旨味が共起し、酸味と合わさることで、贅沢な余韻が続きます。
【推奨温度】
冷やし過ぎず飲むことで、最初はなめらかできれいな透明感を感じ、舌の上で温度が上がります。中盤から終盤にかけて、骨太な酸味と上質な旨味という移り変わりを体験できるでしょう。
原材料…米(国産)・米こうじ(国産米)
原料米…栃木県大田原市産 山田錦
精米歩合…29%
日本酒度…-
酸度…-
アミノ酸度…
使用酵母…K7
アルコール度数…15.8%