2019年 パーカーポイント93+点
◆PSI について
ギリシア語アルファベットにおける23 番目の文字で、心理学 (Psychology)、超能力 (Psychic Ability/Power) をあらわす包括的な単語/記号である「Ψ(PSI・プシー)」。
世界的に有名な珠玉のスペインワイン「ピングス」を手がけるピーター・シセック氏が、自らの「スペインワインユートピア構想」を実現すべく立ち上げた「ネオ共同組合」的ヴェンチャープロジェクト、それが「PSI」です。
◆シセック氏のコメント
「我々が今まで手掛けた中でベストなPSIである。このヴィンテージは2016年と2018年の路線を引き継いでおり、始めはたいへん飲みやすく、果実味と「セクシー」なタンニンがある。そしてこれにより、素晴らしく滑らかな感覚が導かれるのだ。オーク樽のニュアンスは果実味と細かいタンニンの後ろにうまく隠されている。全ての始まりであった2007年に立ち返り、その頃理想と考えていたものに近づいているのが、この2019年だ」
◆テイスティングコメント
濃厚で鮮やかな赤紫色。カシス、インク、ハーブなどからスタートし、次第にホワイトペッパーやナツメグなどスパイスの要素と、黒い土やなめし革などが現れる。時間の経過と共にザラメのような甘い香りも感じられ、香りに厚みが増す。味わいはしっかりとした酸を携えた果実のアタックが印象的。充実した果実味を有しながらも重さは皆無。液体は軽く柔らかで、シルクのような舌ざわりは酒質の高さが容易にうかがえる。8%混醸されているガルナッチャの存在感を例年以上に強く感じ、
ビーフシチューなどと共に楽しみたい「今飲んで美味しい」一本となっている。
◆品種
テンプラニーリョ92% ガルナッチャ8%
・原産国…スペイン
・タイプ…赤ワイン
・容量…750ml